19世紀後半、ナポレオン3世率いるフランスは、普仏戦争をきっかけに帝政崩壊の道を歩みます。一方、フランスの孤立化を図るドイツ帝国は、同じくフランスと対立するオーストリアやイタリアと手を組み、同盟を結びます。立命館アジア太平洋大学(APU)名誉教授・学長特命補佐である出口治明氏の著書『一気読み世界史』(日経BP)より、この時期のヨーロッパの覇権争いについて、詳しく見ていきましょう。 アメリカ市民戦争の間に、ナポレオン3世がメキシコ介入 市民戦争(南北戦争)が始まった1861年、ナポレオン3世がメキシコに介入します。メキシコでは、先住民出身のベニート・フアレスが中心となって、自由主義的な改革運動が盛んになっていました。ナポレオン3世は、オーストリア皇弟のマクシミリアンをメキシコ皇帝に即位させます。 しかし、1865年に市民戦争が終わると、アメリカとことを構えては危険と判断したナポレオン3世は、
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