ブックマーク / plagmaticjam.hatenablog.com (24)

  • 官製マッチングアプリと自己完結的淘汰 - メロンダウト

    東京都がマッチングアプリを提供するみたいです 東京都が24年度にマッチングアプリ提供開始、運営は民間に委託-報道 - Bloomberg 自治体による婚活支援事業は特段珍しいことではなく、街コンなんかは市区町村が主催しているところもあるので東京都がマッチングアプリを提供するのも不思議ではないのだけれど、しかして、「そういう問題なのか」という気がしなくもない。 個人的に街コンにも行ったことがあるし、マッチングアプリも使ったことがあるのだけれど、特にマッチングアプリに関して言えば、男性側から見るとあれはやればやるだけ恋愛から退却していくことになるツールではないかと感じた。 マッチングアプリでは年齢・身長・飲酒習慣・年収などを記載し、それに沿った形で「お相手」とマッチするようデザインされているものがほとんどであるが、特に年収で足切りされる場合が多いのが現状となっている。これは結婚相談所でも変わる

    官製マッチングアプリと自己完結的淘汰 - メロンダウト
  • アンチマンと清潔主義~掃除されるミソジニーについて~ - メロンダウト

    アンチマンを読んでミソジニーについて書きたくなった とりあえずこの辺境ブログにやってきた読者諸氏にはぜひアンチマンを読んでいただきたい。 comic-action.com 読んだ瞬間、なぜかシロクマ先生の「健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて」を思い出した。シロクマ先生の著書は清潔主義とそれを支える道徳などについて書かれているもので、日社会に薄っすらと張られている「膜」のようなものを言語化しただと個人的には思っている。いわゆる清潔主義や健康主義といったものだ。 実際、日の衛生観念、特に東京などの都市部におけるそれは世界でも屈指のものだ。意識レベルでも清潔主義は国民の間に広く根付いており、昨年のワールドカップの時にもスタジアムのゴミを拾う日人観客が話題になっていたりと日人の清潔に関する意識は世界一と言って良いものだろう。諸外国でここまで清潔な都市・国は他になく、衛

    アンチマンと清潔主義~掃除されるミソジニーについて~ - メロンダウト
  • 僕達は非婚化しているのではなく情報婚化しているのではないか - メロンダウト

    なにか読んでて市場動向調査のような感想を持った。 www.mosumiharuto.com 内容としてはいわゆるMGTOW(Men Going their own way)に近いと思う。 合理的見地から見ると男性にとっての結婚は経済力のない女性に共依存を強いられるものだという。具体的な話としては頷くところが多かったのだけれど、この手のデータで論破的な語りには違和感を覚えてしまう。それを書いていきたいと思うのだが、現実的には結婚に限らずこの既存の枠組みからの退却はいくとこまでいくのだろうとも思ってもいる。 MEGTOWと似たようなものでアメリカでは最近、グレート・レジグネーションというものが起きているらしい。グレート・レジグネーションとは何か意味ありげな言葉だけどそんなにたいした意味はない。働かないという単にそれだけのことである。 アメリカは賃金格差が日の比ではなく、働いても物価高に賃金の

    僕達は非婚化しているのではなく情報婚化しているのではないか - メロンダウト
  • 物語をあてがわれるということ - メロンダウト

    ゲームオブスローンズ最終章でティリオン・ラニスターが「この世界で最も強いものは物語だ」と言っていた。最近、この言葉をとみに思い出す。 安倍元総理銃撃事件から一か月以上経ち、山上容疑者の生い立ちや境遇に同情する声が聞かれるようになってきている。いわく「山上は烈士である」「山上は現代のジョーカーである」など彼の物語に同情する声が少なくない。最近は山上ガールズなども出てきているみたいである。統一教会との関係も引き合いにしながら自力救済に至るしかなかった彼の境遇に同情が寄せられるのは自然といえば自然ではあるのかもしれない。 しかし思い返すに、僕たちはいつだって物語に振り回されてきた。昨今のフェミニズムに代表されるような女性の物語、SDGsのような地球の物語、弱者男性論などの男性の物語、戦争、差別など物語を導線に人が集まり群れをなすことでなにか大きなものが形成されていった。他人と物語を共有することで

    物語をあてがわれるということ - メロンダウト
  • いかにしてリベラリズムは第三者を殺すのか~自由主義は恋愛の結果だけを肯定する~ - メロンダウト

    20代男性の4割にデート経験がなく、7割にパートナーがいないという nlab.itmedia.co.jp 自由恋愛、ロマンティック・ラブ・イデオロギーを礼賛してきた結果、みな恋愛をしなくなった。自由主義の結果なのだろう。 リベラリズムを敷いている国では軒並み少子化になっているので、恋愛人口の減少は日に限った話ではない。自由主義は自由な恋愛だけを生かし、それ以外を殺す。政治的なイデオロギーは恋愛と深く結びついている。 しかし現実の恋愛はかなり特殊な経験であり、政治とはまったく無関係のものに感じる。恋愛政治的なものと結びついているとは想像すらできない。台所で料理をしているパートナーが政治的な存在だと言うとかなり乱暴ではあるし、極論すぎる話ではあるだろう。しかし誰かと結ばれることは政治的なものと確かに通底している。それは今日の非恋愛社会を見れば明らかであろう。社会や時代が変わり、価値観が変わ

    いかにしてリベラリズムは第三者を殺すのか~自由主義は恋愛の結果だけを肯定する~ - メロンダウト
  • 忘れ去られた問い~男性の生きづらさを言語化してみんとす~ - メロンダウト

    男性も生きづらさを言語化しようと話題なのでさっそく言語化を試みたいのであるが、結論から言えば男性は「産めないから苦しい」のではないだろうか。 よく女性の出産に関して「産みの苦しみ」と言われたりするけれど、「産めない苦しみ」が男性にはある。 男性と女性の社会的立場や経済的状況が違うのは様々な統計から明らかになっており、それらに関しては適時修正していけば良いが、何を変えるかよりも何が変えられないかのほうが男性の生きづらさをとらえるには適当かと考えられる。 一言で言えば「問題化できるものだけが問題とは限らない」のだ。 僕達は社会的な議論をする際、何を変えるかに着目しがちである。 たとえば女性が抱える問題では受験の点数に男女で勾配をつけたり、政治家が男性ばかりであることは公平性に欠けるため、「変えるべき」だと言われる。 男性が抱える問題に関しても同様に、マチズモや家父長的な慣習は男性自身を苦しめて

    忘れ去られた問い~男性の生きづらさを言語化してみんとす~ - メロンダウト
  • 白饅頭noteを一年間読んで - メロンダウト

    一年ぶりに言及されていたので私も一年ぶり?に言及してみようかと思います。 note.com ※リンク先記事は有料です おそらくですが白饅頭氏は自分と同世代なんですよね。時代感覚として通底している部分がかなりあるように思う。どの記事だか忘れてしまったけど白饅頭氏は就活から逃げ出したことがあると書かれていた。就活そのものからなのか面接からなのかはわからないけど自分にも似た経験がある。弱く、センシティブで、何をして良いかわからない「狭間の世代」なんて呼ばれて、最も自由を「叫ばれた」世代だった。「何者かになる」なんてことが大真面目に言われ、個人でありながら共同的な存在感覚を持ちつつ、人材でもあり人間でもあり、孤独がかっこいいと言いながら孤独の意味など知らず、なにもかもが「生のまま」社会に放り出された世代。それが僕達だった。 自由に生きるべきと言われる一方大企業に就職することが勝ちであるという新旧の

    白饅頭noteを一年間読んで - メロンダウト
    neet_modi_ki
    neet_modi_ki 2022/04/10
    文中、コミュニストではなくコミュニタリアン?コミュニストとだと共産主義者 / たぶん世代は自分も近くて、色々過渡期だったのは肌感でわかる。白饅頭氏は当初ブラック企業批判で名を売った。
  • 本音としてのオープンレター、最終手段のキャンセルカルチャー - メロンダウト

    現在、リベラル派と呼ばれる人々の主張はようするに「音を言えば社会は変わる」に集約される。音を言えない社会では女性をはじめとした弱者が声をあげるのは難しいので音を言える社会をつくろうとしている。そのために開発されたのがトーンポリシングだったり、マンスプレイニングなどの横文字であるが...そもそも「音を言える社会」は前提からして間違っているのではないだろうか。 普通に考えて音をぶつけあい始めたら社会は壊れてしまう。 みんなそれぞれ考えてることは違うし、大切に思っている事も、何にたいして怒るか、嫉妬するかもそれぞれ違う。どんな人生を送ってきたかわからない他者にたいし、音で議論すること自体が相当に恐ろしい行為であるはずだが、音でぶつかればわかりあえるというのは正直言ってよくわからないのだ。 むしろ議論とは建前を構築することに意味があったのではないだろうか? 社会や国家とはある種の幻想

    本音としてのオープンレター、最終手段のキャンセルカルチャー - メロンダウト
    neet_modi_ki
    neet_modi_ki 2022/01/30
    昨今のTwitterで行われている議論なるものは、そもそも落としどころが存在しないまさに「闘争、殺し合い」でしかなく、相互に落とし所を見つけ建前をつくり妥協してすりあわせてく「政治」とはとてもいえないわな。
  • 男性性と理性について - メロンダウト

    恋愛とか男性性みたいなものってなんなんだろうね。 「セックスを求める男性は女性に引かれる、まず男性は女性にセックスを求めるのをやめろ」というけれどそんなプラトニックな関係を築ける人は稀なわけで、恋愛する動機としてセックスがあることは間違いない。よく考えてみれば付き合うという関係性はセックスの同意以上のものではないわけで、人として関係するだけならわざわざそんな儀式めいたことを言う必要はない。直接的に言うと角がたつので回りくどく外堀を埋めてから告白するのが正しいとされているものの、結局のところ恋愛とセックスは切り離せない以上男性が女性にセックスを求めるのは卵が先かニワトリが先かみたいな話でしかないわけで。人間関係が先にきてもセックスが先にきてもとどのつまりセックスするのであればそれは事前の確認作業という意味以上のことではない。 その事前性が多くの人に言い寄られる女性の側にあるため女性が語る恋愛

    男性性と理性について - メロンダウト
    neet_modi_ki
    neet_modi_ki 2021/10/08
    まあそうだよなー、という感想。理性とシステムが社会や人間のすべてを規定している、という価値観は、あまりにも「人間は所詮いち動物にすぎない」という事実から目を逸らしているし、傲慢ですらある。
  • 無党派層叩きで儲けたい - メロンダウト

    かの事件は特異な個人の暴走として処理したほうが良いと思うけれど、事件とは無関係に男女の対立論が社会不安を引き起こしかねないレベルまできているように思う。トイアンナさんが以下記事で「嫌韓はその流行が終わり、女叩きがビジネスとして勃興してきている」と書いていた。 note.com 記事の総論としては賛同しかねる部分があるけれど、ジェンダー論がビジネスになっているのは事実としてそうなのだと思う。あるいは政治そのものがビジネスとなっている。 フェミニズム騎士団しかり、自らの糧を得るためにハリボテの思想を掲げ、それによって社会が右往左往するのはこの上なく不毛なわけであるが、しかしそういう不毛さが現実に社会を変えていっている。右左、男女に限ったことではない。少なくない人々がアイデンティティーポリティクスの餌となっている。ネトウヨ、リベラル、そして男と女。どの釣り針にいつくのかは、いってしまえば偶然

    無党派層叩きで儲けたい - メロンダウト
    neet_modi_ki
    neet_modi_ki 2021/08/10
    ラディカルで感情的で党派性に基づく「動員」の論理とネットの相性が良すぎる、本当にそれな。不可能を承知で言えばインターネットなんて無くなってしまえばいいのに。
  • 自由の代価、漂白される社会、マッチングアプリ~保守すべき自由とはなんだったのか~ - メロンダウト

    排除アートに類するものはもう何年も前から問題になっていた。開沼博さんが『漂白される社会』を書いたのは2013年。もう何年も前に読んだっきりなので細部までは覚えていないが、著書の中では売春島、ネットカフェ難民、貧困ビジネスなどについて書かれていた。この社会が「漂白」され周縁に押しやられた人々が持つリアリティーに光をあてただった。排除アートも同様の構造を持っている。喫煙なども近年になり社会から漂白されたものの代表と言えるであろう。開沼さんだけでなく最近だと朝井リョウさんの『正欲』も同様の問題意識を持つ作品だと言える。 オウム真理教の地下鉄サリン事件を原因として街中からゴミ箱が撤去され、公園で飲酒するような中年の日常も風景としてはなくなり、道路で遊ぶ子供もいなくなり、街はとても綺麗になった。一方で「アーキテクチャーとしての街」はどんどん不自由なものになってきた。一見すると清潔に見えても場所ごと

    自由の代価、漂白される社会、マッチングアプリ~保守すべき自由とはなんだったのか~ - メロンダウト
    neet_modi_ki
    neet_modi_ki 2021/07/15
    “マッチングアプリはポリコレという合理性によって恋愛を社会から漂白した結果生み出された地獄なのだ”まさに。「正しい社会」がマッチングアプリのようなこの世の地獄を生み出していることを正視すべきだろう。
  • 反インターネット論者としてのひろゆき - メロンダウト

    2ちゃんねる創設者のひろゆき(敬称略)がインフルエンサー2位になり、政府に助言したと話題になっている。賠償金云々の問題は脇に置いておくとして、なぜ彼があそこまでウケているのだろうか。 個人的に、ひろゆきは反インターネット論者だと思っている。ひろゆきほどに日のインターネットを代表する人間はあまりいなく、彼をネット論客として見る向きもあるけれど、むしろ逆なのではないだろうか。 近年、ネット上ではエコーチェンバー(先鋭化)現象が事を欠かず、政治的な議論においては党派性に埋没したものを多く見かけるようになった。ツイッターをはじめとしたネット空間でのそれは多くの人から見ると「近づきたくないもの」に成り果ててしまったのだろう。下手なことを書けば立花や福永や「は」の人に訴えられてめんどくさいことになる。君子危うきに近寄らずではないが、政治や議論が党派性に吸収されるとNoと言うことすらできなくなり、しま

    反インターネット論者としてのひろゆき - メロンダウト
    neet_modi_ki
    neet_modi_ki 2021/06/28
    ひろゆきは表の世界に出しちゃいけないし、今彼が重宝されているのもかなり危うさを感じるが、それはそれとしてこの解釈じたいは納得できる、特定の正義やイデオロギーには依拠してないね、ただ邪悪だが。
  • 「この指とめよう」批判撲滅キャンペーンとリベラルの独善性 - メロンダウト

    一般社団法人 「この指とめよう」 指一で、 人は人を追い込むことができる。 だから、指一で、 人を救うこともできるはずだ。 いやまあ普通に考えて指一で人を救うことができるわけないのだけど、こういうのがウケることがリベラルのなんたるかをよく表しているなと思う。実態をすっ飛ばしてコピーライティングによって動員をかけ連帯する集団憐憫の極致みたいなものに成り下がってしまったんだろうな。当に残念だと思う。リベラル来こういうものじゃなかったはずなんだけどそんなこと言っても今やむなしく響くだけである。 「誹謗中傷が駄目」は普通に考えて正しいのだけどもはや正しい正しくないの議論ではなくなっている。リベラルのそれは。よく注意して見るべきだけれど、正しさを言い出す人って正しいことを言うことが人にとって都合が良いことがほとんどだったりする。 誰にとってその正しさが都合が良いのか考えればわかりやすい

    「この指とめよう」批判撲滅キャンペーンとリベラルの独善性 - メロンダウト
    neet_modi_ki
    neet_modi_ki 2021/05/28
    “誹謗中傷で自殺者出てるんだからそれを防ごうって話しかしてないよね”の次の文で”知能の低い冷笑気取りのバカブロガー。仕事は派遣の底辺職か”って言ってること秒で矛盾してるんですがそれは…
  • サンデルと白饅頭、権威主義への迎合、観念の分断、あるいはシッキーについて - メロンダウト

    以下記事を読んで書籍を購入したのですが、読む前に所感らしきものを書いておきたい。すこしだけ長いです(6000文字ぐらい) www.hayakawabooks.com 前提として日アメリカの状況が違うことは留保しておくとしても、リベラル的価値観が能力主義、学歴偏重主義に依存しているのは共通するものなのでしょう。 資主義社会において唯一残された「振り分け機能」が能力及び知性であることは疑いようがなく、知性や能力(に紐づく学歴や実績)によって或るポジションが与えられるのは適正だという正義によってこの社会は成り立っている。もちろんこれが正義なのか暴力なのかは慎重に考える必要があり、それを議論してるのがリベラルコミュニタリアン論争なのでしょうが、学術的なそれとは別にメリトクラシー(能力主義)が現実的には「単に差別として機能しているよね」と言えなくもない。あるいは、仮にその振り分けが「資主義社

  • 保守としてのリベラル(解放)とは何か~弱者男性問題から考える共同体~ - メロンダウト

    突然だが人格には四面性がある。集団的、公共的、個人的、私人的の4つである。これら4つの側面、その均衡によって人格は成り立つと、西部邁氏は書き残している。 集団的かつ公共的な側面において人はペルソナ(仮面)を被る必要があり、その一方で私的で個人的な欲望を持ち合わせてもいる。その均衡を持ってして社会的人格は成立する。昨今のネット論壇などを見ているに「社会的人格」などと書くとそれだけでマサカリが飛んできそうではあるけれど、昨今話題の弱者男性論もこの社会的人格が崩れていることに端を発しているのではないだろうか。そのように思えてきたのだ。 僕達の社会から共同体が失われて久しいが、それと同時に集団への帰属意識も失われた。さらにグローバリズムにより国家への帰属意識も失われた。概念としての共同体や国家が消えた世界では集団的かつ公共的なレベルでの人格を形成することは難しくなった。集団性と公共性が喪失した結果

    保守としてのリベラル(解放)とは何か~弱者男性問題から考える共同体~ - メロンダウト
  • いかにして恋愛は理性的なものへ落ちたか~弱者男性論とフェミニズムのマッチポンプ~ - メロンダウト

    デビットライス( id:DavitRice )さんの記事を読んで思ったのだけど、こういう社会的文脈での弱者男性女性論ってそもそも論として違和感がある。 gendai.ismedia.jp 実際問題として統計上、恋愛しない人が増えているうえに少子高齢化も喫緊の問題なので恋愛が社会的な文脈で語られるのはわかる。しかし恋愛を社会的に語れば語るほど「語るに落ちる」ことになっている。 大前提として人間は社会の駒である側面と、そうでない側面を持っている。仕事などは前者の側面のほうが強いが、恋愛は後者の領域なので社会的駒としての文脈で語るとおかしなことになる。 恋愛を過度に社会的なものとして語ると恋愛が社会に飲み込まれてしまう。実際にマッチングアプリなどではそういう「社会的駒としての恋愛」が日常になっているのを見るにつけ、すでに恋愛恋愛ではなくなり、取引になっている側面があることはみなが感じていること

    いかにして恋愛は理性的なものへ落ちたか~弱者男性論とフェミニズムのマッチポンプ~ - メロンダウト
  • 政治的立場にグラデーションがあることを許せない人々 - メロンダウト

    前々回の記事が広く読まれたみたいで、ツイッターのフォロワーも100人ぐらい増えたのですが、それとは別に左翼であろう人からDMで白饅頭氏の肩を持つなという長文DMが寄せられてきてかなり困惑しました。晒したりはしないですけど。 こんな泡沫ブロガーにDMするほどの布教活動なんてやってるから左翼は支持されないっていう記事をまさに書いたわけだけど、なぜそこまでして自分達の政治的立場の正しさを喧伝しようと思うのか、そこからしてわからないんですよね。 当たり前すぎる話ですが、政治的立場といっても個々の人間にはグラデーションがあり、ある側面では極端に保守的な考え方をする人もいればその逆もいます。それぞれの人間が考えていることは全然違うし、一人の人間の考えにさえ矛盾や捻じれがあって当たり前なのがまず前提として共有されていなければ「話にならない」だろうというわけですよ。 こういう風に書くと無謬性に依った冷笑系

    政治的立場にグラデーションがあることを許せない人々 - メロンダウト
    neet_modi_ki
    neet_modi_ki 2021/04/02
    左右問わず、穏健派が排除され、急進的に向かっていく理路だよね。相反する意見を持つ人間の悪魔化や陣営化。
  • 市民感覚としての白饅頭、知性主義の限界、経験の抹殺 - メロンダウト

    呉座氏の炎上の件で白饅頭氏が話題だけど、個人的に彼は市民感覚の人といった印象を持っている。市民感覚的リベラルとでも言えばいいのか、現代ビジネスの記事等を読んでいると市民の感覚を言語化することに長けている印象を受ける。政治的なことを市民感覚と織り交ぜながら書いているので、いわゆるリベラル知識人にとっては癪にさわるように見えるのかもしれない。知識人がポピュリズムを批判するのと同じで、市民感覚に沿ってポピュライズドされた氏の記事が知的なものだとは言いたくないのであろう。一部のリベラル知識人に見られるものだが、市民を啓蒙するのは我々リベラルだという特権意識が見え隠れする時がある。 そういった、知性主義とでも呼ぶべき態度はたとえば私のような泡沫ブロガーでも感じるもので、知は知として専門的であり体系的でなければならないといった空気は厳として存在する。たとえば、白饅頭氏がよく批判しているフェミニズムにつ

    市民感覚としての白饅頭、知性主義の限界、経験の抹殺 - メロンダウト
    neet_modi_ki
    neet_modi_ki 2021/03/26
    白饅頭氏はここらへんの感覚をうまく掬い取って増幅、一定の方向に誘導するという意味で優れた扇動者だなと思う。
  • 理性至上主義と化した恋愛市場ではかわいいとすら言ってはいけないのである() - メロンダウト

    なんだろうな note.com 現実的な話としては同意するのだけど、どこか違和感がある。 ようするにこれって女性の気持ちを理解しましょう系の話で、非モテ論争なんかでさんざん言われてきたものに近い。 「女性にかわいいと言わない」は恋愛工学でも似たような手法があったのを覚えてる。うろ覚えだけど以下 合コンなどで女性2人と事している時にターゲットの女性とは話さないで自らは別の女性と楽しそうに話す。ターゲットから話しかけられてもそっけなく対応し、事が終わったあとにターゲットにアプローチする。(なにか具体的なセリフかなにかあったけど忘れた) これが効果的らしい。実践したことはないから知らんけど。 あと恋愛工学では褒めるよりも効果的な罵倒を使うことが推奨されてる。普段言われていないだろうことを冗談めかしてあえて言うことは効果があるらしい。恋愛工学におけるこれらの戦略と上記noteのかわいいと言わな

    理性至上主義と化した恋愛市場ではかわいいとすら言ってはいけないのである() - メロンダウト
  • 怒りが適切的発露に限定された結果としての非モテ論 - メロンダウト

    非モテ論についてだけどこれほど論理的に話さなければいけないほどのものなのか?という疑念が常にあるのだ。いつから恋愛恋愛をやめたのだろうかと。 モテる人とモテない人に分断されると当然ながら社会不安は増大する。自分にはパートナーがいないのにあいつは幸せに生きていてと嫉妬するのは当たり前の心の動きであるが、そんな当たり前の感情を当たり前に発露することができないのが現代社会の歪さではないだろうか。そんなことを思う。 嫉妬や怒りや不幸をそのまま発露することは社会的には非礼だとされ、未熟な人間だと軽蔑される。アンガーマネージメントだったり自己管理能力といった言葉が取りざたされており、それを身に着けることがまるで良い人間であるかのような風潮があるが、それらの能力が重宝されるのは逆説的に社会がそういう人間(怒りや嫉妬をコントロールできない人間)を許さなくなっているからだろう。理知や道徳を社会に敷衍したこ

    怒りが適切的発露に限定された結果としての非モテ論 - メロンダウト