「人権」――この言葉を耳にしたことがない人は少ないかもしれませんが、では人権とはどういったものなのか、改めて考えてみると簡単ではないと感じられるかもしれません。「人権」という概念の源流は、イギリスの思想家、ジョン・ロックに遡ると考えられています。ロックは、人は誰しもが、生命・自由・財産に対する権利を「自然権」として有しており、どのような権力もその権利を奪うことはできないと説きました。その後「平等権」―「参政権」―「社会権」と、時代を経るごとに様々な権利が保障されるようになっていきますが、当初、その権利の主体は男性や一定の社会的・経済的地位を有する人たちであり、女性や他の社会的マイノリティの「人権」が保障されるようになったのは、まだまだ最近のことです。 1948年、「世界人権宣言」という、基本的人権のリストであり、国際的な人権保障にとっての最重要文書が国連で採択されました。その後、「社会権規
![戦後日本はどのような「人権」を育んできたのか?――「意識が変わらない限り社会は変わらない」(ヒューライツ大阪 三輪敦子さんインタビュー) - Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)Dialogue for People](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a8bb3683e59fc6ad0d13a121bfe7250ffd349727/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fd4p.world%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F08%2F1c5f7e925880e1c68f054ade3a589157-1.jpg)