2024年は正月から、日本は多難の船出となった。 1月1日に、能登半島先端付近を震源とする大地震が発生。死者は200人を超えてしまった。本稿執筆時点では、まだ道路崩落によるアクセス困難な地域が取り残されている。未判明の被害も相応に残っているはずであり、事態が見えてくるにつれて確定被害は今後も増えるだろう。 1月2日には東京の羽田空港で、新千歳空港発の日本航空エアバスA350機が、C滑走路に着陸したところ、同滑走路で離陸待機をしていた海上保安庁デ・ハビランド・カナダ DHC-8「みずなぎ1号」と接触、両機とも炎上する大事故が発生した。海上保安庁機の乗組員6人中5人が死亡。一方、JAL機は乗員乗客合計379人の全員が炎上する機体から脱出に成功した。 最新の旅客機は、緊急時に乗客と乗員全員が脱出開始後90秒以内に機外に出られるように設計することを義務付けられている。今回は、事故発生から脱出開始、
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