兵庫県尼崎市の連続変死事件で、関西で鉄工所を経営していた家族も約15年前、角田(すみだ)美代子被告(64)=ドラム缶詰め遺体事件で起訴=らとのトラブルで離散に追い込まれていたことが分かった。親族らは1000万円以上を美代子被告側に支払ったという。 【マンションの見取り図も】尼崎連続変死:バルコニーに監禁小屋…美代子被告宅 この家族の母親の親族が毎日新聞の取材に応じた。親族によると、母親は高知市出身。中学卒業後、関西で鉄工所を経営する夫と結婚し、2人の息子と計4人家族だった。 異変は98年ごろ。突然、母親から高知市の親族に「借金で困っている。助けて」と依頼があった。「鉄工所が倒産しそうで、美代子被告から金を借りた」と説明したという。 親族が母親の家に行くと、家族と鉄工所の関係者とともに、美代子被告や関係者とみられる男が居間で車座になっていた。美代子被告は親族に「この子ら(家族)を助け