注目したG7財務相・中央銀行総裁会議は2月6日、2日間の討議を終えて閉幕しました。共同声明の採択は見送られ、議長総括が発表されました。 今回のG7の市場にとってのポイントは2点です。まず、金融機関も責任のコストを負担する必要があると指摘したことです。つまり、金融システム安定に投じた公的資金の損失を金融機関にも負担させる方策を検討する考えを示しました。次に、ギリシャの財政悪化問題に関しては、欧州が域内で対応することを確約し、国際通貨基金(IMF)の力を借りない方針を示したことです。 結論から言えば、何も決められないのなら、各国の要人が、わざわざカナダにまでノコノコ出かけて、集まる必要はなかったのではないというお粗末な会議でした。今回のG7は世界の株式市場にとって、ネガティブ材料になったと思います。また、為替市場でのユーロ安に歯止めが掛かることはなさそうです。 少なくとも、今回の会議で先
前回のコラムでは、親子上場銘柄が投資対象として面白いという話を展開したが、親子上場の数は400にも上るため、今回は具体的に投資対象となりそうな銘柄を選別するポイントについて考えてみる。 少し前の日経ヴェリタスでは、上場子会社の中でもPBRで割安な50銘柄を一覧にして記載してあったが、そのように投資指標で比較するのは1つの手法である。 今回は「エクイティストーリー」に着目してみたい。親子上場解消の手段は大きく2つ存在する。親会社による完全子会社化と、上場子会社の外部への売却である。 ■子会社の事業内容で、売却と子会社化を使い分ける日立 前回のコラムで取り上げた日立製作所(6501)は、今回は上場子会社5社を完全子会社化することにしたが、2年前には日本サーボという上場子会社を日本電産に売却したこともある。同じ会社でも親子上場の解消手法を使い分けていることがわかる。 完全子会社化の場合、
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