孤独を生む自己責任論と同調圧力社会のサポートシステムが充分ではない「日本では、家族がもっとも重要な支援を提供する。たとえば社会的困窮者に対しても、まず国はその人を助けられる親族を探し、家族で解決させようとする。しかし山上の場合は家庭が崩壊していた」。そのため彼を救えるものはなかった。 宗教に傾倒したという山上容疑者の母親も、「夫を失い、建設会社を継ぎ、3人の子供を養わなければならなかった。一人で働く親への支援が少ない社会の中で、彼女は明らかに何らかの支援を求めていたのだろう」という。統一教会に惹かれた背景には孤独があったはずだ。 「我慢するように育てられる日本人は、生計を立てるために多くを我慢して暮らし、不満を言わない。しかし、ある一線を超えると人々は非常に感情的になる」とハン記者は見ている。「その孤独のなかで破壊的な計画を立てる者もいるかもしれない」というが、孤立し、我慢続きだった山上容
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