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![50代に糖尿病で亡くなった男が残す痛切な筆録](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/55cc84ac7891eb2778e6f019e8f07ef4732c2fae/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2F1%2F1200w%2Fimg_517a71c46a0955151ac5f6916e4b195c778927.jpg)
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筆者は1978年から5つの大学での専任教員、5つの大学での講師を合わせて約1万5000人対象(文系・理系は半々)に授業をしてきた。また、1990年代半ばから数学嫌いの改善を主な目的として、全国の小・中・高校などでも約1万5000人を対象に出前授業をしてきたことになる。 そして現在、「小学校時代の算数の教え方次第で人生の進路は決まる」という考えをもっている。本稿では主に、その訳を説明しよう。 間違った整数の覚え方 ここに多くの男の子と女の子がいるとき、「その人数は男子が多いか、女子が多いか、それとも同数か。それぞれの人数を数えないで答えられるか」という質問には、男子と女子が一人ずつ手をつないでもらえればわかる。余った方が多く、余った人がいなければ同数だからである。 この発想は「1対1の対応」と言われ、整数の概念が生まれる前は、トークンと呼ばれる粘土細工によって物品の管理に用いられていた(紀元
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社員ならばタダで読めていた『朝日新聞』が有料になる――。 朝日新聞社が社員に対する自社の新聞購読料の補助を廃止することが、東洋経済の取材で明らかになった。 同社ではこれまで、社員による朝日新聞の購読で発生する料金を、福利厚生の一環として会社が負担してきた。しかし、この制度が2021年4月以降のどこかで廃止される見込みだ。 「自ら購読することで部数を支える」 朝日新聞社は東洋経済の取材に対し、「購読料補助の廃止について従業員と労働組合に伝え、現在、理解を得るべく説明を行っている」と回答している。 2020年12月15日付の同社社内報によれば、制度廃止の理由は約2億円の支出削減に加え、社員が「自社の商品を自ら購読することで朝日新聞の購読部数を支えるとともに、有料で購読している一般読者の視点に立って朝日新聞の価値を考えるきっかけ」とすることだ。 業界を代表する企業の1つである朝日新聞社が、社員の
「人出が減って店の売り上げは当然苦しいし、ネット通販も昨年春の緊急事態宣言時のようには伸びていない。この状況が春まで続くなら希望退職で本部人員を減らすことを考えないと」。緊急事態宣言が再発令され外出自粛ムードが続く中、都市部を中心に店舗を構える中堅アパレルの幹部はこう打ち明ける。 2020年末から新型コロナウイルスの感染者数が再拡大し、逆風にさらされているアパレル業界。ユニクロなどの実用衣料を扱う一部の低価格ブランドを除き、多くのアパレル企業の月次売上高は昨年12月から再び大幅な減少に陥っている。 東京商工リサーチの調査によると、2020年に早期・希望退職の募集を開示した上場企業は93社と、リーマンショック後の2009年に次ぐ高水準だった。業種別ではアパレル・繊維関連企業が最多で、18社と全体の約2割に及ぶ。 ワールドは昨年に続き100人を募集 2021年が明けて以降も、アパレル業界では希
コロナが収束すれば休業者は復職するとの期待があるのだろう。しかし、そうなるかどうか疑問だ。なぜなら、零細企業などでは、事業再開に必要な固定資産を処分してしまっているケースがあるからだ。大規模な雇用転換政策が必要だ。 政府は2月12日、雇用調整助成金の特例措置を、感染が拡大している地域や経営が厳しい企業に限り、今年6月末まで、延長することを決めた。 いままで延長を続けてきた特例措置を、限定的ではあるが、さらに延長することになる。 これまで、雇用調整助成金は失業率の上昇を抑えてきた。 昨年春に経済活動が急激に落ち込んだとき、リーマンショック時並みに上昇すると予測された。 ところが、実際には、失業率は上昇せず、昨年12月の段階で2.9%にとどまっている。リーマンショック時に失業率が2009年7月に5.5%まで悪化したのと、大きな違いだ。 なぜ今回は、このように失業率が低く抑えられているのか? そ
「人生100年時代」という言葉を、最近よく耳にします。筆者のもとには、「そんなに長生きしたくない」という意見も届いていますが、ほとんどの人は100歳まで生きられません。 100歳まで生きられる人というのは、あくまでも健康に気遣った「良い生活習慣」を送った上で、進歩した医療や科学技術を享受できる人です。たとえば、糖尿病、高血糖、過度の肥満など、生活習慣病を抱えた人が、90歳や100歳まで生きるのは、かなり難しい。 また平均寿命に対して、「健康寿命」という考え方があります。大きな病気を抱えず、生活に制限を受けずに生きられる期間が健康寿命です。病気で入退院を繰り返したり、要介護状態になったりしても、果たしてそれは幸せな老後と言えるでしょうか。 健康寿命を伸ばすためにどんな習慣が必要か。どんな悪習慣を優先して改善すべきか。筆者は精神科医なので、今回は体だけでなくメンタル面の健康も配慮した上で、健康
世界中の子供たちに長く愛読されている漫画『ドラえもん』。漫画の中では、たびたび原っぱで遊ぶ、のび太やドラえもんの姿が描写されています。その原っぱには「土管」が置かれていますが、実は日本のトイレの歴史と深い関わりがあります。ジャーナリストの神舘和典氏と文藝春秋の前副社長で編集者の西川清史氏が、あらゆる疑問を徹底取材したルポ、『うんちの行方』から抜粋・再構成して紹介します。 戦後、下水・汚水処理場が次々とでき、砂町汚水処分場のような屎尿(しにょう)を処理する設備も整った。それでも、高度経済成長期の東京の人口は増え続け、当然排泄も増え続ける。汲み取りトイレもまだ多く、砂町汚水処分場だけでは処理できない量だった。 いまでこそ日本の水洗トイレ率(汚水処理人口普及率)は91.7%、東京は99.8%。しかし、1970年代は東京23区内ですら、鼻をつまみたくなるようなにおいが充満する汲み取りトイレの家庭は
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そこで本連載では“週末鮨屋”として注目されている料理研究家、野本やすゆきさんに、初心者でも作れて、自分で食べておいしいのはもちろん、一緒に食卓を囲むお連れさまにも「すごい!」と言ってもらえるレシピをご指南いただきます。 料理はいまどき男子必携のモテツールであるものの、万遍なく何でも作れる必要はありません。数品のキラー料理を作れるよう、腕を磨いておきましょう。 侮るなかれ、奥の深い「チャーハン」 第31回は「チャーハン」。それも、町中華の王道メニュー、焼き豚入りの卵チャーハンです。 誰が呼んだか、「町中華」。少し黄ばんだ白のれんに、赤いデコラのテーブル。カウンターには新聞やマンガが置かれているような「町中華」は、誰でも気軽に入れるご近所グルメとして愛されてきました。しかしながら、最近は雑誌やテレビで「町中華」特集が組まれることもあり、今までいつでも入れた「町中華」に長蛇の列……なんてことも。
「学校へ行くことはきっぱりやめました。何もわだかまりはありません」とすがすがしく語る15歳のすみれさん(仮名)。すみれさんが「学校をやめる」と決めた理由、今をどのようにすごしているか、これからやりたいと思っていることなどをうかがいました。 「もういいや」と吹っ切れたきっかけ ――すみれさんが学校へ行かなくなったのは、いつごろからですか? 中学1年生の2学期からです。もともと、小学校のころから学校がキライでした。小3のときにクラスが荒れはじめ、いつもさわがしい子たちがいて、「うるさいなあ。もう、うんざり」と思っていたんです。それでも中学生になったら環境が変わるかもしれないという淡い期待がありました。 しかし、中学にもうるさい人たちはいて、教室は荒れていました。そのうえ、「先生に従うのが絶対」という雰囲気があり、生徒への締めつけがきびしい。入学してからがんばって通いましたが、1学期の終わりごろ
世界的なコロナ禍の中で「人口減少」が話題となる日が多くなった。人口減少といえば、日本の代表的な課題だが、いまや世界全体が来るべき「人口減少時代」に備えなくてはならない時代が訪れようとしている。 といっても、実際に世界全体が人口減少時代に入るのは2050年代以降の話だ。日本では実際の人口減少時代に陥る20年以上も前から「少子高齢化」が叫ばれ、同時に賃金給与は大きく減り、企業業績も悪化した。日本経済は、少子化が叫ばれ始めたあたりから衰退を続けているような気がしてならない。 世界もまた、2050年代に至るまで、厳しい衰退の歴史を辿る可能性があるということだ。加えて、今回の新型コロナウイルスによるパンデミックは、世界の人口減少に追い打ちをかけ、世界全体が衰退するきっかけになる可能性もある。日本の人口減少とあわせて、世界の人口減少について考えてみたい。 短期的影響と長期的影響の2つが問題に 人口減少
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大量の洋服が定期的に排出されるのは一般的な家庭が多い。洋服は自己投資のひとつではあるが、新品に近い洋服が多いと散財に見える。トップクラスの高級住宅地では使い古した婦人用の洋服が1枚入っている程度のもので、大量に洋服を捨てるという光景は見たことがない。 ゴミにはその人の哲学が含まれていて、その集合体は地域柄を表している。これはもう「ゴミ社会学」ではないかとよく言っているが、その考えは今でも変わっていない。 高級住宅地ほど「圧倒的にゴミが少ない」 結論から言うと、最高級クラスの高級住宅地は圧倒的にゴミが少ない。後々、詳しく説明するが、SSランクの金持ちが最もゴミが少ない。客観性を保つため、ベテラン清掃員何人かに取材した。 「昔の金持ちはどんなゴミ出してたんですか? バブルの頃とか」 「え? 金持ちのゴミ? あー、昔から金持ちはゴミ少ねえよ、お前も本に書いてたじゃん、そのとおりだよ」 「へぇー、
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生きている限り、私たちは毎日何度もトイレへ向かう。流して終了。しかし、ちょっと考えてみると、知らないことだらけです。流したものはどこへ? どうやって処理? そのために誰が、どんな苦労を? いつのまに日本は「トイレ最先進国」に? ジャーナリストの神舘和典氏と文藝春秋の前副社長で編集者の西川清史氏が、あらゆる疑問を徹底取材したルポ、『うんちの行方』から抜粋・再構成して紹介します。 TOTOの東京オフィスで取材を終えた帰り道、まわりのマンションを眺めながら、共著者の西川さんが妙なことを言い出した。 「あの高層マンションのすべての部屋で一斉に排泄して水を流したら、どうなるかな? 低層階のトイレからウンチが噴出するんじゃなかろうか?」 「全フロアのトイレで同時にするなんて起こりませんよ」 「うん、現実的には起きないかもしれない。でも、マンションの住民集会で日時を決めていっせいに流しましょう、と決議し
サバンナやジャングルで絶対に出会いたくないヤツは多い。 しかし、それはトラでもカバでもない。 アメリカの科学雑誌『サイエンティフィック・アメリカン』(日本版は『日経サイエンス』)が2009年に発表したところによると、世界でもっとも恐ろしい陸生動物は、「ラーテル」(学名メリヴォラカペンシス=Mellivora capensis、別名ミツアナグマ)だ。 『ギネスブック』も、ラーテルを「世界一恐れを知らない動物」として認定している。ラーテルは、アフリカ大陸とアジア大陸の草原や砂漠に生息し、ツチブタのような他の生き物が掘った巣穴に棲みつく。見た目が似ているアナグマとは別の動物である。 ラーテルは、ハチミツが大好物。ラーテルもアナグマも、肉食獣の最大グループであるイタチ科に属している。イタチ科の仲間には、フェレットやヨーロッパケナガイタチ(ポールキャット)やミンクやクズリなどがいるが、この中でハチミ
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