1968年、靴下の卸売り会社として創業し、現在は靴下の企画・販売を手がけるタビオ株式会社。靴下専門店「靴下屋」をはじめ、「Tabio(タビオ)」「chaussettes (ショセット)」など全国で約280店舗展開。2002年以降、イギリス・ロンドンやフランス・パリにもショップを構える。 同社の創業者である越智直正さんは、中学卒業後、15歳で大阪の靴下問屋に丁稚奉公してから靴下一筋の人生を歩んできた。78歳を数える現在は、同社の代表取締役会長として働いている。”靴下の神様”という異名をとる越智さんの話を聞きに大阪の本社を訪ねた。 「こんなやつ、丁稚にやれ!」。父親の一言で、大阪の靴下問屋に入社 愛媛県の瀬戸内海をのぞむ小さな村で、11人兄弟の末っ子として生まれた越智さん。温暖な気候であらゆる果物がなっていたため、それを採って食べるのと釣りが好きな子供だったという。 「わしは、子供がそのまま大