「焚書 World of Wonder」鴻池朋子著 図書館で借りた 絵と文の本。 絵本というには 読むのに多分のエネルギーがいる。 優れた筆致の鉛筆画 簡潔な文章 ページをめくった瞬間から うねるような想像力で 私を地球の誕生に引き摺り込む。 開かれたページには 精緻で 緻密に描かれた 蝶々 青虫 ミミズ トンボ 蜂 野の花等 輝く光を浴びている。 地球の誕生を 濃密な表現で40数ページ。 「いままで多くのこどもが 本を開いてきた こどもは年とって 老齢の哲学者となる。 でも想像力は 年をとることは できない なぜなら 時を持っていないから」と。 現代美術家の描くこの「絵本」は モダンアートをじっと視つめるように 何回も読んでみなければ。