(CNN) 米国がかつてのアポロ計画で月面に残した宇宙船が、「月震」と呼ばれる小さな揺れを発生させている可能性があるという研究結果がこのほど発表された。 研究チームは現代の人工知能(AI)を使ってアポロ時代のデータを解析し、これまで知られていなかった形態の地震活動を初めて明らかにした。 それによると、月面では激しい温度変化によって人工構造物が膨張・縮小し、そうした振動を発生させている可能性がある。月面の温度は夜間は氷点下133度まで下がり、直射日光を浴びれば121度まで上昇するという。 この論文は米カリフォルニア工科大学や米航空宇宙局(NASA)などの研究チームが5日の学術誌に発表した。 実際のところ、月面は全体が寒冷と熱波の中で膨張と収縮を繰り返している。しかし研究チームはAIを使ってアポロ時代のデータを詳しく解析することで、アポロ17号の月面着陸モジュールが放出する小さな揺れを突き止め
ラテン・シリア、キプロス島、ラテン・ギリシアなど、12世紀末以降各地で建設された十字軍国家。その700年にも及ぶ歴史を明らかにするのが櫻井康人著『十字軍国家』(筑摩選書)です。同書について、中東イスラーム史を専門とする堀井優さんに書評していただきました。ぜひご一読ください(『ちくま』9月号より転載)。 1095年のクレルモン教会会議での教皇ウルバヌス2世による呼びかけで始まった十字軍運動は、キリスト教会の敵と戦うことによって得られる贖罪を目的とし、当初の聖地十字軍にとどまらず、約700年間持続した。本書は、この運動を担った十字軍士が樹立した諸国家の歴史を追ったものである。ヨーロッパの周縁にあって、キリスト教世界の理念に支えられた十字軍諸国家の命運は、支配層をなす人々の思惑や周辺諸勢力の動向に左右された。そうした経緯が、政治的事件を中心に長期にわたって綿密に叙述される。 十字軍諸国家が存在し
北アフリカのリビアで発生した大規模な洪水で、大きな被害を受けた地元の市長はこれまでにおよそ8000人が死亡し、さらに多くの犠牲者が出ているおそれがあるとしています。 市内にはいまも多くの遺体が取り残されていて、気温も高いことから、衛生状態の悪化が懸念されています。 11日に起きた大雨による大規模な洪水で被害を受けたリビア東部では、トルコやエジプト、チュニジアなどの救助隊が、これまでに500人以上を救出したと伝えられているほか、特に被害が大きかったデルナではカタールなどの医療チームが仮設の病院を開設するなど懸命な救助活動が続けられています。 デルナの市長はNHKの取材に対してこれまでにおよそ8000人が死亡したと明らかにしましたが、通信状況が悪いことや、道路が寸断されていることなどから被害の全容は依然として分かっていません。 デルナではダムが決壊して広い範囲で建物などが押し流されていることか
米首都ワシントンの航空宇宙局(NASA)本部で会見に臨むビル・ネルソン長官(2023年9月14日撮影)。(c)ANDREW CABALLERO-REYNOLDS / AFP 【9月15日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は14日、未確認飛行物体(UFO)をはじめとする未確認航空現象(UAP)の追跡調査に関するプログラムの発足を発表した。衛星その他の高度な技術を擁するNASAが、UFO探査に本格的に参入する。 同プログラムの責任者には、1996年以来、UAP問題をめぐる国防総省との連絡役を務めてきたマーク・マキナニー(Mark McInerney)氏が任命された。 NASAでは16人の科学者からなる独立チームが1年をかけ、UAP探索に関する実情を調査。「厳密で証拠に基づくアプローチが必要」と報告書で結論付けたことから、正式なプログラム発足に至った。 NASAのビル・ネルソン(Bill Nel
この記事の写真をすべて見る ドラァグクイーンとしてデビューし、テレビなどで活躍中のミッツ・マングローブさんの連載「今週のお務め」。14回目のテーマは、「ジャニー喜多川氏の性加害問題」について。 * * * ネットを中心とした糾弾というのは、往々にして「自分たちの正義で巨大権力・圧力・利益をどこまで失墜させられるか」がゴールだったりします。しかし、そのような人たちの声が、長らく有耶無耶にされてきたジャニー喜多川氏の所業を、白日の下に晒す結果を導いたのは紛れもない事実です。 私が初めてジャニー氏の性的嗜好に関する知識・情報を得たのは、1988年か1989年のこと。当時、社会現象になっていた光GENJIの名前を冠した書籍(いわゆる暴露本)が出版され、それを読んだクラスの女子から(真偽はともかく)内容を聞いたのが最初でした。 私はすでに自分が同性愛者であると認識していましたが、まだ中学生だった
学び直しの大切さはよく理解しているが、正直言って勉強は嫌いだ。そんな自分でも取り入れられそうな、いい学習法はないだろうか? ――それなら、教育先進国フィンランドの、マインドマップによく似た「アヤトゥス・カルタ」なんていかがでしょう? いかにも勉強している感じではないのに、無理なく効率的に学べるはずです。勉強が苦手な筆者の実践を交えて、詳しく説明しましょう。 【ライタープロフィール】 STUDY HACKER 編集部 「STUDY HACKER」は、これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディアです。「STUDY SMART」をコンセプトに、2014年のサイトオープン以後、効率的な勉強法 / 記憶に残るノート術 / 脳科学に基づく学習テクニック / 身になる読書術 / 文章術 / 思考法など、勉強・仕事に必要な知識やスキルをより合理的に身につけるためのヒントを、多数紹介しています。運営は
梅毒について詳しく解説していきますので、これを参考に正しい予防に心がけてください。 初回は日本における梅毒の現状を解説します。 2023年7月16日時点での梅毒患者が8040人に達しました。 この結果からして200~100人に1人が梅毒患者ということになります。 このままの状態で行くと2022年の12964人を抜き過去最高となる可能性が高くなってきました。 2023年の患者を都道府県別でみると都市部で多い傾向が見られます。 患者全体の約80%を占める男性は各年齢層から偏り少なく報告されていますが、女性は20代が女性全体の50%超を占め患者増加が際立っています。 最近の梅毒は男性の同性間の性的接触による感染だけでなく、異性間での感染も広がり、患者増加傾向が見られますが、この増加の原因は突き止められていません。 特に妊婦が梅毒トレポネーマ感染すると死産・流産のほか、胎盤を通して赤ちゃんが感染し
NHK BSの人気番組『cool japan』の司会者として、世界を旅する演劇人として、人気脚本・演出家が世界の人々と聞いて議論した。世界の人々が日本を体験して感じた「クール!」と「クール?」と「クレイジー!」 これを知れば、日本がもっと楽しくなる! *本記事は鴻上 尚史『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』(講談社現代新書)の内容を一部抜粋・再編集したものです。 「アイスコーヒー」の衝撃 二〇〇六年四月からNHKのBS放送で『cool japan』という番組の司会をするようになりました。ありがたいことに、番組はずっと続いて、一〇年目に突入しました。 番組では毎回テーマを決めて八人の外国人と一緒に話し合います。八人の外国人は、タレントではなく、学生や仕事で日本に来たり、夫と共に赴任した人たちです。 番組が始まった当初、「日本でこれはクール(かっこいい・優れている・素敵だ)と思ったも
「おとうさんは、どこ?」 もうすぐ2歳になる妹は、7か月前に死んだ父親を、今も探すのだそうです。 パキスタンのイスラム過激派組織に襲撃されて命を奪われた警察官の父親。 その時に使われたのは、警察でさえ持っていない「洗練された武器」だったとみられます。 まだあどけなさの残る14歳の少年は、1枚の写真を見つめながら言いました。 ムハンマド・スデイスさん 少年の名前は、パキスタン北西部の村パサニに暮らす、ムハンマド・スデイスさん。 父親のイルシャドさんは、警察官でした。自宅から遠く離れた警察署で単身赴任をしていて、毎週土曜日と日曜日には家に帰ってきてくれました。 「ちゃんと勉強して、立派な人になるんだぞ」 父親は帰ってくるたび、スデイスさんたちにそう言って聞かせました。 そして、みんなが寝るまで、学校の話を聞いてくれたり、仕事のことを話してくれたりしました。 でも、そんな父親は、もう二度と家に帰
旬を迎えた高級ブドウ「シャインマスカット」が異例の安さになっています。都内では1房398円で売る店も出てきました。 【動画】100年以上“猛暑日知らず”の街「エアコンいらず」涼求め旅行客殺到 移住者続々 エメラルドグリーンの実に、みずみずしい果汁がたっぷり詰まったシャインマスカット。種がなく、皮ごと食べることができるため大人気です。 今年はその価格に異変が起きています。 都内のスーパーを調査してみると、例年、1房1500円から2000円ほどで売られているシャインマスカットが980円や780円と、多くのスーパーで半額近い値段で売られています。 さらに調査を進めると、都内のスーパーでは、一番目立つ特売品になっていました。 14日に番組が見つけた最安値は、1房398円でした。 買い物客:「なんでこんなに安いんですか!?シャインマスカットがこの値段で買えるのって、ちょっとびっくりですよね」
問題です。 どちらが正規のサイトで、どちらが偽サイトでしょうか? 偽サイトに誘導し、IDやパスワードを盗んで預金をだまし取る「フィッシング詐欺」。 「見破るとか見分けるというのはまず無理」 サイバーセキュリティーの専門家はこう警鐘を鳴らしています。 ことし6月までの半年間の被害は去年1年間の2倍。 巧妙化する犯行グループの手口、そして私たちにできる対策を取材しました。 (社会部記者 安藤文音 田中開/札幌局記者 今江太一)
こんがりとした焼き目のついたグリルチキン。食べてみると、食感も風味も鶏肉そのものですが、実は細胞を培養して作られたお肉。アメリカでは、こうした「培養肉」の販売が6月、当局によって承認され、現地で大きな話題となっています。食料不足の解決にもつながるとされる「培養肉」はどう作られるのか。普及する?課題は?その最前線に迫りました。 (ロサンゼルス支局記者 山田奈々) 「培養肉の販売がアメリカで初めて承認された」このニュースは、ことし6月、全米を駆け巡りました。 アメリカではまだまだ開発段階だと思われていた培養肉。アメリカ農務省の承認を得て、レストランやスーパーなどで販売が可能になったのです。 許可を得たのは、いずれもカリフォルニア州に本社を置く2社の企業。 培養肉は、果たしてどのように作られているのか。 交渉を重ね、「グッドミート」という企業の開発現場の取材にこぎ着けました。 この企業の親会社は
福祉政策を充実させ、移民・難民も寛容に受け入れた結果、スウェーデンでは凶悪犯罪が急増した。2022年9月の総選挙では、難民受け入れに積極的な姿勢の左派政権が敗れている。「理想の福祉国家」とも言われたスウェーデンはどこで道を間違えたのか? 問題だらけのスウェーデンの移民政策について、博覧強記の郵便学者・内藤陽介氏が詳しく解説します。 【写真資料】「移民政策」によって急増したスウェーデンの犯罪率 ※本記事は、内藤陽介:著『今日も世界は迷走中 -国際問題のまともな読み方-』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。 ◇移民・難民の不正が問題となったスウェーデン スウェーデンは、第二次大戦後の急速な経済成長に伴って移民労働力を積極的に受け入れ、難民にも寛容な政策をとってきました。しかし冷戦の終結以降、そうした外国人に寛容なイメージがあだとなり、「とにかくスウェーデンに行けばなんとかなる」
沖縄県の西表島でカヌーをした男性4人に発熱や頭痛などの症状が出て、死に至るリスクもある「レプトスピラ症」に感染していたことがわかりました。県は、川や滝に入るときは肌の露出を減らし、川の水を飲まないよう呼びかけています。 「レプトスピラ症」はネズミやマングースなどが持つ細菌で、汚染された土や水に触れることで感染し、3日から2週間程度の潜伏期間を経たあと、高熱や頭痛、筋肉痛などの症状が出るほか、重症化すると腎機能障害などで死に至るリスクもあります。 このレプトスピラ症に8月、西表島の川でカヌーをした10代の男性5人のうち4人が感染していたことがわかり、県は集団発生が確認されたと発表しました。 いずれも発熱や頭痛、腎不全などの症状があり、川の水を飲んだと話しているということです。 県内では、レプトスピラ症で去年70代の男性が発熱や腎不全などの症状が出て死亡したほか、おととしは感染者が11人確認さ
ローワン・オークに向かってさまよう フォークナーへの手引き 黒と白のうちで 〈踏み跡〉 現実、後れて来るもの 後れて来るもの、言葉 〈境界〉、〈遠方〉、再び〈踏み跡〉 九八頁への補足 用語解説 註 訳者解説 訳者あとがき 著者 Édouard Glissant(エドゥアール・グリッサン) 1928年マルティニック島生まれ.詩人,小説家,評論家,思想家.現代カリブ海文学の第一人者にしてフランス領カリブ海発「クレオール」思想の代表的論客として注目を浴びる.2011年,パリにて没. 主な著作に,Soleil de la conscience(1955),Les Indes(1956),La Lézarde(1958)(『レザルド川』恒川邦夫訳,現代企画室),Le sel noir(1960),Le Quatriéme siécle(インスクリプト近刊),Malemort(1975),Le dis
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