海外から日本への留学生が今年は14万1774人に上り、前年から9054人(6.8%)増えて過去最多を更新したことが、日本学生支援機構の調査で分かった。中国からの留学生が7千人増とトップで、留学熱の高さが際だった。一方、就職活動の早期化などを背景に日本人の海外留学生の減少数は過去最大となり、「内向き志向」が浮かび上がった。 機構によると、5月1日時点の出身国・地域別の留学生数は、中国が8万6173人で、全体の6割を占めた。中国からの留学生はこの10年で2.7倍と大幅に伸びており、今年は過去最多を記録。上位は韓国や台湾が並び、アジアが全体の92.4%を占める。欧州が3.1%、北米が1.9%だった。 中国は、2009年の米国への留学でもインドを抜いてトップに立ち、海外での存在感を高めている。学生支援機構の担当者は中国の留学熱について、「高等教育を受ける人口が急増し、厳しい競争のなか、海外でキ