国の職業訓練 苦情殺到 奨励金狙う企業参入一因 2011年1月13日 09:43 カテゴリー:社会 九州 > 福岡 ■「講義せずに自習ばかり」「パソコン教えず草刈り」 国が雇用対策として2009年に導入した無料職業訓練事業をめぐって、「自習ばかりで講義がない」「パソコン訓練なのに草刈りをさせられた」など、利用者の苦情が殺到している。求職者の職業訓練費用を国が負担する仕組みだが、専門機関に限らず一般企業でも参入できるため、実績や設備がない会社が営利目的で訓練し、トラブルになる事例が目立つ。訓練機関認定に携わる雇用・能力開発機構は事態を重くみて、立ち入り調査を強化する。 問題になっているのは「緊急人材育成・就職支援基金事業」。パソコン、介護、医療事務、美容などの知識と技術を数カ月の訓練で身に付け、資格取得などで就職につなげてもらう目的だ。 事業を幅広く実施するため、事業の参入ハードルは低い