消費税増税法案をめぐる民主党の乱闘劇は目に余るばかり。政界は党分裂も視野に大荒れの様相を呈してきた。自民党はこれを好機と衆院解散を迫っているが、少しクールに見ているのが「ポスト谷垣」の最右翼・石破茂前政調会長だ。「法案を大幅に修正した上で賛成しなければ、自民党は次期衆院選で勝てない」と言い切る裏には何があるのか。石破さんが慶応大生時代から通い詰める学生居酒屋で、秘策をたっぷり聞いた。 石破さんと待ち合わせたのは、東京・芝の居酒屋「つるの屋」。慶応大三田キャンパスと目と鼻の先にあり、店の壁は「●●ゼミ19××年」なんてレリーフで埋め尽くされている。三田に店を構えて40年以上、安くておいしいつまみと酒で慶大生の胃袋を満たしてきた。取材時も、2つのゼミがドンチャン騒ぎをやっていた。 「学生時代、ここでどれだけ飲んでも食べても2000円。あらゆるB級グルメがあるんだよね」 石破さんはホームグラウン