堺市立図書館(同市堺区)が8日から電子書籍の貸し出しサービスをはじめる。インターネットで図書館の電子書籍が読めるようにする取り組みで、同図書館によると、西日本では初めてという。 貸し出すのはビジネス支援本(171タイトル)、語学学習本(57タイトル)、文芸書(898タイトル)など。文芸書では、夏目漱石やシェークスピアなど国内外の名作が中心。ビジネス支援本は、行政書士やケアマネジャーの資格試験問題集などが多い。 同図書館によると、平成21年度の来館者は9万3500人で、市民全体の11%。図書館に来ない残りの9割近い市民に、いかに図書館サービスを提供するかが課題になっていた。 電子書籍は365日24時間利用できることから、日中に来館できないビジネスマンなど、これまでにない利用者の発掘も期待されている。同図書館では「図書館を利用するひとつのきっかけになってほしい」と話している。 利用には