北アルプス・剱岳で昨年2月、救助訓練中だった県警山岳警備隊員3人が雪崩に巻き込まれて1人が死亡した事故を受け、県警は24日、事故防止対策をまとめた。現在ある装備品に加えて通信用の携帯電話を導入したり、訓練日数を年間35日から47日に増やすほか、訓練中は不測の事態に備える「サポート班」を設ける。今シーズンの訓練は3月上旬から実施する方針。 この事故は、昨年2月28日午後1時20分ごろ、剱岳の池ノ谷ガリー(標高2750メートル付近)で発生した雪崩に巻き込まれ、1人が殉職したもの。 事故を受けて、県警は事故防止検討会を開催し、元山岳警備隊長や国立登山研修所長らに訓練のあり方を聞いてまとめた。 その結果、訓練中の事故に備えるため、訓練班のほか5人前後でつくる「サポート班」を置く▽訓練日数を年間6回35日から6回47日に増やす▽衛星携帯電話6台を導入▽上市署室堂警備派出所の常駐隊員を6人から8