金沢市は23日、放射性セシウムに汚染された稲わらを食べた疑いのある岩手県産牛の肉18・9キロが同市内のスーパーで販売された、と発表した。既に完売されたという。 市によると、汚染が疑われる肉は、市内の食肉卸売業者が東京都内の食肉処理施設を経由して54・5キロを入荷。うち32・1キロを福井市内、残り22・4キロを富山県射水市内の食肉卸売業者へ販売。射水市の業者が筋や脂肪を除去した18・9キロ分を金沢市内のスーパーが仕入れ、6月22日〜今月3日まで販売された。 市は肉が残っていないため、放射性セシウムの暫定規制値を超えていたかは不明としたうえで、「これまでの全国的な検査値であれば、(超えていても)健康に影響が出ることはない」と話している。【宮本翔平】 7月24日朝刊 【関連記事】 ケベック映画祭:親子で出かけよう きょうから金沢21世紀美術館 /石川 東日本大震災:新潟からの汚染疑い