世界遺産への登録の可否を調査する「国際記念物遺跡会議」(イコモス、本部・パリ)は30日、日本が推薦していた「富士山」(山梨、静岡両県)を「三保松原を除き登録」、「鎌倉」(神奈川県)を「不登録」とするよう、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に勧告した。今年6月にカンボジアで開かれる第37回ユネスコ世界遺産委員会で、正式に決定される見通しだ。【福田隆】 【写真特集】美しい富士山の姿をさまざまな角度から イコモスの勧告は(1)登録(2)情報照会(3)登録延期(4)不登録の4種類がある。「登録」はほぼ世界遺産に登録されることが確実で、「情報照会」と「登録延期」は追加情報の提出や推薦書の再検討が必要になる。「不登録」は原則再推薦ができない。イコモスはユネスコの諮問機関で、各国から世界遺産に推薦された案件の現地調査などを行う専門家組織。文化庁によると、過去の事例からみて、イコモスが登録を勧告した案件は