■「五箇条の御誓文」原案著した由利公正の業績紹介 「ふるさとの日」(7日)にちなみ、明治政府の「五箇条の御誓文」の原案と位置づけられる議事之体大意(ぎじのていたいい)をつくった福井藩士、由利公正(ゆり・こうせい)(1829〜1909年)の業績を紹介する貴重書展「議事之体大意と由利公正」が、県立図書館(福井市下馬町)で開かれている。12日まで。 由利は、福井藩士の三岡義知の長男として生まれ、石五郎、八郎と称し、維新後改姓。藩政改革に成功後に新政府の参与となり、財政を担当。議事之体大意を著した。その後、第4代東京府知事などを務めた。 会場では、由利筆の議事之体大意など約20点を展示。議事之体大意が加筆修正され、五箇条の御誓文に至るまでの変遷を見ることができる。議事之体大意を書いたと三岡家に伝えられる文台や、「由利財政」のときに発行され、初の全国通用紙幣となった太政官札、東京府知事時代の銀