福島県喜多方市塩川町で親しまれている鶏皮を煮込んだ「鳥モツ」を広く紹介しようと、同町の飲食店10軒がこのほど「塩川鳥モツ伝承会」を結成した。食べられる店を紹介したリーフレットを2万部作ったほか、店頭にのれんを掲げてPRしている。 伝承会によると、地元では戦後、卵を産まなくなった廃鶏を食べ、その際、肉や皮、モツなどを一緒に煮た「鳥モツ」を食べていたという。その後、モツを入れない飲食店が増え、地域では鶏皮を煮込んだものが「鳥モツ」と呼ばれている。 同じ煮込みでも、親鶏を使うかひなを使うかによって食感は店ごとに異なる。「肉とレバー」「ゴボウとこんにゃく」など一緒に入れる具材もさまざま。味付けした鶏皮を巻きずしにする店もある。 各店とも単品で300〜450円。酒のつまみのほか定食もあり、地元では幅広い年代に人気があるという。 鳥モツ伝承会の栗村典雄会長(58)は「これまで塩川でずっと愛され