県は、県内20市町村の101地点で行っていた早場米の緊急時モニタリング検査を終えた。福島市、二本松市などの計10検体で1キロ当たり10〜41ベクレルの微量の放射性セシウムが検出されたが、全ての検体が同500ベクレルの暫定基準値を下回った。これを受けて全県の栽培農家で早場米の出荷が認められた。 刈り入れが本格化する一般米も、9日から予備検査の結果公表を始めた。10日までに18市町村104検体のうち、棚倉町の1検体で同98ベクレルなど計19検体で放射性セシウムを検出。棚倉町の検体について県は「近くに山などがありセシウムを含む雨水が集まった可能性がある」としている。 予備検査は収穫時の本検査の精度を決めるもので、同200ベクレル以下の区域は本検査では旧市町村ごとに2検体、超えた区域は15アールごとに2検体を本検査する。