プロ野球DeNAの中畑清監督(福島県矢吹町出身)らが22日、南相馬市原町区で野球教室を開き、東日本大震災や福島第1原発事故で被災した地元の少年野球チームと交流した。 市の少年野球連盟加盟チームの小学生43人が参加。同市の小学校は原発事故のため屋外活動の時間を制限しており、体育館で打撃や守備、走塁などの基本を指導した。 中畑監督のほか、東北楽天の大久保博元打撃コーチと元巨人の定岡正二さんも参加。「ゴロは腰を落とし、下から捕球するんだ」「ベースランニングはただ走るのではなく、塁を踏んでからどう動くか考えよう」などとアドバイスした。 市内の少年野球チームは震災からの避難でメンバーが減り、昨年は混成チームで県大会に出場した。中畑監督は「つらい現実から逃げてはいけない。復興には時間がかかるが、笑顔と元気を忘れないでほしい」と児童らにエールを送った。 原町一小6年の鈴木樹幸君(12)=同市原町