交際女性の長男(5)に劇薬を混ぜた目薬を差し、目に大けがをさせたとして白河市のトラック運転手、伊藤保容疑者(48)が棚倉署に逮捕された事件。女性と長男の住む棚倉町の自宅周辺では、泣き叫ぶ声から一時は虐待も疑われたが、事件発覚までに8カ月を要し、右目の視力は物を判別できないほど悪化していた。伊藤容疑者は26日、福島地検郡山支部に送検された。【三村泰揮、泉谷由梨子】 近所に住むパート女性(40)によると、一家は昨年4月ごろ、今の自宅に引っ越してきた。その後すぐに子どもの泣き叫ぶ声が聞こえるようになり、複数の近隣住民が女性に「何をしているんだ」などと注意していた。 同署や捜査関係者によると、女性は長男の目の病気を治したい一心で、嫌がる長男に目薬を差し続け、劇薬の混入には気づいていなかったとみられるという。目薬を差しても長男の病状が悪化し続けることから、女性は町内をはじめ5カ所以上の病院を受診