福島第1原発事故で福島県会津若松市に避難している福島県大熊町大熊中の卒業式が13日、会津若松市文化センターで開かれ、卒業生71人が巣立った。 斎藤芳信校長は式辞で「全国からたくさんの支援物資が寄せられ、卒業証書には多くの人の思いが詰まっている。夢を大切にし、目標を持って努力してほしい」と呼び掛けた。 一ノ瀬まみさん(15)は答辞で「震災で心が折れそうになったこともあったが、仲間と過ごせた中学校生活があったからやってこられた。何事にも屈せず、支え合う心を学べた。多くの人に感謝したい」と語った。 家族4人で会津若松市に避難している畠山裕太君(15)は「校内の合唱コンクールで、クラスが最優秀賞になったのが一番の思い出。いわき市の高校に行くので家族と離れるが、好きな野球を精いっぱい頑張りたい」と話した。