細野豪志原発事故担当相は26日、福島第1原発4号機の原子炉建屋内に入り、大地震で崩壊する可能性が指摘されている使用済み核燃料プールの補強状況を視察した。 細野氏は仮設階段で建屋の2、4、5階に上がり、東京電力社員からプール補強工事の説明を受け、水位やゆがみの検査を見て回った。 2階ではプールの補強のために設置されたコンクリート壁を確認した。鋼鉄製支柱の支持構造物を覆っている。4階は水素爆発があったとされるフロアで海側の壁が吹き飛んだ状態。がれきの撤去は進まず、ほぼ爆発当時のままで、配管と鉄骨が屈曲していた。 5階は最上階。プールは浮きの上にシートがかぶせられた上、水面が黒くよどんで燃料ラックは見えない。 5階の放射線量は毎時約330マイクロシーベルト。細野氏の建屋内の滞在時間は午後1時40分ごろから約30分間だった。細野氏は視察後、「建屋の水平性、プール底部の補強状況を確認できた」