和歌山県田辺市本宮町久保野の無職古根川寛さん(72)方の庭の池で、餌付けされたウナギが成長している。 ウナギ捕りのベテランである古根川さんが昨夏、手作りの竹の道具で体長約5センチのウナギを捕まえた。小さ過ぎるため、自宅の池に放して餌をやり続けたところ、現在40センチほどまで育った。 餌は、古根川さんが釣った天然アユを小さく切ったもの。棒の先に切り身を差して寝床の筒に近づけると、ひょっこり頭を出して食べる。毎夕の日課で、「最近は(切り身を)直接手で持って近づけても飛びついてくる」と古根川さん。 ペットのように餌をもらっているウナギの様子に、近所の人たちが「こんなウナギは見たことがない」などと目を細めている。 古根川さんは「ウナギはデリケートで、池の水は水道水でなく谷水にしている。大きくなってきたので、新たな寝床をこしらえてやりたい」と話している。