青森県が50%を出資する第3セクターの社団法人「青い森農林振興公社」は2日、青森地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は367億円。今年に入り、第3セクターの経営破綻が相次いでおり、これで12件目となる。 同振興公社は農家の規模拡大を進める「農地保有合理化事業」や、スギなどを植林して森林を計画的に造成する「分収造林事業」などを進め、民間での森林整備が難しい地域で、同公社が土地の所有者に代わって森林整備を手がけてきた。同公社は発生する費用の大半を青森県や金融機関からの借り入れ、伐採木材を売って費用を返済する予定だったが、木材価格の低迷などで、このスキームは成り立たなくなった。 今年4月には「分収造林事業」を除く全事業を公益法人あおもり農林業支援センターに事業譲渡したが、その結果、保有資産の評価が下がり、350億円を超える債務超過に陥った。 最終的に青森県が事業を引継ぎ再生を図るとい