連休明け18日の東京外国為替市場の円相場は、反日デモの激化など日中関係の悪化で日本経済に対する懸念が高まり、前週末から円が売られて下落。対ドル、対ユーロともに大幅に値下がりした。 東京外国為替市場の終値である午後5時現在は、前週末比1円08銭安の1ドル=78円72−74銭。ユーロは1円84銭安の1ユーロ=102円95−99銭。 前日のニューヨーク外国為替市場では、対ユーロで一時、1ユーロ=103円85銭をつけ、5月上旬以来約4カ月ぶりの円安ユーロ高水準になった。 日本政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化に抗議する中国の反日デモが激化。トヨタや日産など主要企業の工場が相次いで臨時休業に追い込まれたことで、「これまで中国に対しては、政治や外交など漠然とした地政学リスクだったが、今回の反日デモは日本経済に明らかにマイナス」(大手証券)との声が出始めた。クレディ・スイス証券の白川浩道・経済調査