経済産業省は21日、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で、太陽光発電の買い取り価格を2013年度から1割前後引き下げる方針を明らかにした。一般電気料金への上乗せ額は再生エネの買い取りが増えるほど膨らむ仕組みだが、昨年夏以来の発電所の設備費用が10%前後下がったことを反映させて影響額を抑える。10〜20年間定額の買い取り価格が初年度の参入事業者より低くなるため、新規参入意欲を減退させる恐れもある。【丸山進、種市房子】 買い取り価格を議論する経産省の有識者会議で、同省が方針を説明。これに先立ち茂木敏充経産相が東京都内で講演し、「太陽光の設備価格は相当程度下がっている。今年度の1キロワット時当たり42円の買い取り価格は30円台後半にできるのではないか」と述べ、来年度からの引き下げ方針を明らかにした。同省によると、価格は37〜38円程度になる見通し。風力や地熱など太陽光以外の再生エネの買い