三菱自動車は27日、家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)「アウトランダーPHEV」で、リチウムイオン蓄電池の一部が熱で溶ける不具合が見つかったと発表した。神奈川県内の販売店で充電した納車前の車両から異臭が発生し、内部を調べたところ、不具合が21日に見つかったという。 蓄電池は、電池メーカーのGSユアサ(京都市南区)、三菱商事、三菱自の共同出資会社、リチウムエナジージャパン(LEJ、滋賀県栗東市)が製造した。GSユアサをめぐっては、米ボーイングの旅客機787型機に搭載したリチウムイオン電池でも、発火事故が発生。記者会見した三菱自の中尾龍吾取締役は、「関連性については何とも言えない」と述べるにとどめた。