みずほフィナンシャルグループ(FG)傘下のみずほ銀行とみずほコーポレート銀行が7月1日に合併し、新「みずほ銀行」が発足する。中核銀行が2つに分かれていた状態が解消されることで、縦割り意識を排除し名実ともに一体化を図れるか、真価が問われそうだ。一方、みずほは過去に2度も大規模なシステム障害を起こしており、2行の合併に伴う障害の回避に神経をとがらせている。 【みずほ】 メガバンク初のリバースモーゲージ 「老後の安心」巨大市場 「『ワン(1つの)みずほ』の旗印のもと、新たなグループ戦略を推進し、企業価値の向上を図る。私自身が先頭に立つ」。みずほFGが25日に東京都内で開いた定時株主総会で、佐藤康博社長は約3600人の出席株主にこう力説した。 みずほ銀とみずほコーポ銀は、前身の旧第一勧業、旧富士、旧日本興業の3行が統合・再編して2002年4月に発足。個人や中小企業向け取引を手がけるみずほ銀に対