国産をしのぐほど日本で人気が高いノルウェーサバの漁獲量が、今秋から大幅に増える見通しで水産関係者の期待が高まっている。ノルウェー水産物審議会(NSC)によると、今年9月から来年2月までとなる来シーズンの同国の漁獲枠は昨シーズンの2倍近い約28万トンに決まった。 大西洋の豊かで澄んだ海で育つサバは「厳しい冬に備えてたっぷり養分を蓄える時期から漁獲される」(NSC)ことで脂の乗りが良く、日本は40年ほど前から同国とサバ取引を開始。今では大量に消費している。 同国の海洋調査研究所によると「近年は気候変動に伴う海水温の上昇により、魚の生息域が北上する傾向にある」という。ただ、サバの資源そのものは豊富とされ、関係者間での協議の末、大幅な増枠に至ったようだ。 ノルウェー南西部の都市・ベルゲンにある青魚販売組合は、漁獲されたサバやニシンなどの漁場や魚のサイズといった情報をネットで買い手に示し、値決