業界2位の損害保険ジャパンと5位の日本興亜損害保険が1日合併し、損害保険ジャパン日本興亜が発足した。経営規模を示す正味収入保険料(売上高に相当)では業界首位に立ったものの、最終利益では3位にとどまり、経営効率化の遅れなど克服すべき課題は多い。成長余地が大きい海外事業などの強化もこれからだ。 【二宮社長に聞く新会社の戦略】 「損保を軸にしながらサービス産業への進化を目指す」。新たに名称変更した持ち株会社、損保ジャパン日本興亜ホールディングス(HD)の桜田謙悟社長は1日、東京・新宿の本社で開いた式典で新規事業や海外事業を強化する考えを強調した。 損保業界は、少子高齢化や若者の自動車離れなどで、保険料収入の約6割を占める自動車保険(自賠責を含む)市場が縮小。大手各社は海外事業や生命保険の強化で利益の確保を図ってきた。 損保ジャパン日本興亜は2013年度の正味収入保険料が合併前の2社合算で2