[東京 5日 ロイター] - 円安が猛スピードで進んでいる。2007年からの円高は4年かけて40円の円高が進んだが、今回は2年で40円の円安となった。倒産は円高、円安どちらでも発生するが、企業が対応に困るのは為替変動のスピードが速い場合だ。 円安倒産は中小・零細の輸入企業が多いため1件当たりの負債総額は小さいが、件数は円高倒産に比べ3倍以上。足元の急速な円安による倒産増加が警戒されている。 <円安倒産の本格化は来年以降> 企業倒産は円安でも円高でも起きる。前回、円高倒産が増加したのは08年から12年上半期にかけてだ。ドル/円は07年6月に124円を付けた後、11年10月には75円まで約4年で49円下落した。 当時は、円高によって輸出企業を中心に販売不振・受注減少が広がり、円高を原因とした関連倒産は累計で243件(帝国データバンクの集計、データ元は以下同じ)、負債総額は9兆0402億