大塚家具の創業者で会長の大塚勝久氏は、27日の株主総会で自らを取締役に選ぶ株主提案が否決されたことを受け、次のコメントを出した。 「このたびの騒動に関しては、すべて私の不徳の致すところでございます。心からおわび申し上げます。ご支援たまわりました皆さまお一人お一人に深く感謝申し上げます。株主の皆様のご判断を真摯(しんし)に受け止め、まっさらな気持ちで出直します」
創業者の大塚勝久会長と長女の大塚久美子社長が経営権をめぐり対立する大塚家具の株主総会が27日、東京都内で開かれ、久美子社長側の取締役選任案が承認された。双方が相手の退任を求め、委任状争奪戦を展開してきたが、勝久会長の経営権奪回はならず、退任する。総会では、社長側提案が61%の賛成を得た。 久美子社長は総会で「このような混乱状態が生じ、お客さまにもご迷惑を掛け、本当に申し訳ない」と謝罪した。 勝久会長も、提案理由の説明で「今回の経営をめぐる騒動は、全て私の不徳の致すところ。深く心からおわびする」と謝罪。その上で「ぜひ私に賛成してほしい」と訴えた。 総会に参加した約200人の個人株主からは、親子対立を「恥ずかしい。会社は一族のものではない」と批判する意見が多く出された。別の株主も「これ以上やっても会社の価値を毀損(きそん)するだけだ。よく話し合ってほしい」と、双方に和解を求めた。 勝久
◇勝久会長の株主提案は否決される 経営方針をめぐって会長の父と社長の娘が対立している大塚家具の株主総会が27日、東京都内で開かれた。会社側が提出した社長の大塚久美子氏(47)ら10人の取締役の選任を求める議案が賛成多数で可決された。一方、久美子社長の父の大塚勝久会長(71)らを取締役に選任する株主提案は否決され、勝久氏は会長を退いた。委任状争奪戦に発展した父娘の対立は、久美子氏に軍配があがった。 【大塚家具「お家騒動」を読む】父と娘「追い落とし」激化 根底にあるのは… 会社側提案には出席株主の約61%が賛成に回った。約10%の議決権を持つ米投資ファンド、ブランデス・インベストメント・パートナーズや、約10%を保有する大塚家の資産管理会社、ききょう企画から支持を得た。議決権助言大手の米ISSも、会社側提案に賛成推奨した。 一方、勝久氏は約18%を保有する筆頭株主。約3%を保有するフラン
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