映画化もされて最近話題の「君に届け」という漫画を読んでみました。学校で恋愛する、というのはこういうものか、とずいぶん懐かしい感じがしたのですが、懐かしさの要素は「学校」ばかりでもないような気もします。今回は懐かしさついでに、ちょっと恋愛の始まり方の形について振り返ってみたいと思います。 ■古典的な恋愛ジレンマこの漫画で繰り返し扱われてるのは99パーセントくらい好きと言っても思いは伝わらないというテーマです。客観的に見ると「それはどう考えても好きと言っているよね」という言動であっても、当事者同士は全く互いの気持ちが伝わりません。少しくっついては誤解があって離れ、離れるとまたおずおずと近づき…というまどろっこしいことが延々と続くのです。120パーセントくらい好きと言ってやっと誤解なく想いが伝わる、という世界です。これって恋愛パターンとしてかなり王道だけど、ちょっと古風だな、という気もしたんです