福島県郡山市は新年度、就職を希望する市内の高校3年生がホームヘルパーの資格を取得した際、取得費用を基本的に全額助成する事業に乗り出す。高校生の就職が厳しさを増す中、人材不足とされる福祉分野への就職を促すのが狙い。市によると、一般を対象とした同様の支援事業は他の自治体でもあるが、高校生に特化するのは珍しいという。 高校3年生が民間の講座を活用し、ホームヘルパー2級の資格を得た場合、受講費用約10万円を助成する。30人程度を想定し、2011年度一般会計当初予算案に300万円を盛り込んだ。 市内の高校生の就職内定率は、昨年12月時点で68.4%と厳しい状況が続いている。09年度、個人でホームヘルパー2級を取得した市内の高校生は15人で、市は取得費用の助成で介護、医療、福祉分野への就職を後押しする考えだ。 郡山市が15日に発表した11年度一般会計予算案は、1031億9000万円で前年度当初比