19日の東京株式市場は反落した。朝方は株高や円安を好感し続伸し4日ぶりに9700円台を回復して推移していたが、前場途中から下げに転じ、後場に入り下げ幅を拡大した。大引けの日経平均株価は前日比41.26円安の9620.82円と3日ぶりに反落した。TOPIX(東証株価指数)も反落。東証1部の出来高は16億7082万株、売買代金は1兆1451億円。 朝方発表の1〜3月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前期比年率マイナス3.7%と2期連続のマイナスとなった。市場の事前予測は年率マイナス1.9%で、これを大幅に下回る結果となったことも株価の上値を抑えた。後場に入り下げ幅は拡大。一時は61.27円安まで下げ、9600円割れ寸前となった。午後の下げの一員として枝野官房長官が午前の会見で東電 <9501> に融資している金融機関に対して改めて、債権放棄の可能性を示唆したことを挙げる向きもある。 東証