【ふるさと便り】 鳥取県大山町の大山寺で24日、平安時代から伝わる「御幸(みゆき)」の法要が営まれ、僧兵や稚児などの装束をまとった約100人の時代行列が参道を練り歩いた。新緑の山道が平安の王朝絵巻に彩られ、カメラを構えた観光客らでにぎわった。 行列の主役となる御輿(みこし)の担ぎ手は今年厄年を迎える男性ら35人。参道入り口の博労座駐車場をスタートした御輿は、地元住民らがふんした僧兵や弓矢持、猿田彦などを従えて、約1キロの参道を登った。 地元では「大山さん」と親しまれる法要で、寺の例大祭に合わせて開催。昭和初期にいったん中断されたものの、約50年後の昭和62年に復活。以来、毎年開かれていたが、住民の高齢化や御輿の担ぎ手不足などで今年を最後に3年に1回の開催となる。 御幸保存会の足立敏雄会長は「ここ数年は御輿1基分しか担ぎ手が集まらず、寂しい行列になっていた。3年後の次回は、2基出せる