歌舞伎俳優の尾上菊五郎さんの「妹」と名乗って多額の出資金を募ったとされる京都市内の女性(63)が26日、大津市内の川で遺体で見つかった。 京都府警が出資法違反容疑で任意で事情聴取した4日後だった。現場の状況から自殺とみられる。これまでの聴取に女性は容疑を認めており、府警は同容疑で書類送検する。 複数の出資者によると、女性は10年以上前から「菊五郎の妹」と名乗り、「出資してくれれば音羽屋の税金対策になる。年1割の利息を支払う」と知人らを勧誘。府警は昨秋から捜査を進め、約50人から約7億円の入金を確認していた。 捜査関係者によると、府警は22日に約3時間の任意聴取を実施。女性は税金対策はうそだったなどと容疑を認めた。また女性の親族は「菊五郎さんの妹ではない」と話したという。 出資金を巡って、出資者が約4600万円の返還請求訴訟を起こし、京都地裁は25日、全額の支払いを命じる判決を言い渡