21回目を迎える定禅寺ストリートジャズフェスティバル(実行委員会主催)が10、11の両日、仙台市中心部で開かれる。ことしは東北地方に大きな被害をもたらした東日本大震災を受けて、両日とも震災発生時刻の午後2時46分から1分間、全ての出演バンドが一斉にA(ラ)の音を奏で、鎮魂と再生を祈る時間を共有する。 実行委によると、Aの音はオーケストラの音合わせで基準になる音。心に深く響く音とされ、寺の鐘の音にも多い。赤ちゃんの産声も、この音に近いという。 榊原光裕実行委員長は「特に11日は震災発生から6カ月の節目の日。Aの音に耳を澄ませ、それぞれが震災に思いをはせる時間にしたい」と説明している。 今回の参加申し込みは過去最多の1235組に達し、計746組4903人が出演する。 ステージ数は昨年より1カ所少ない45カ所。震災の影響で当初、昨年より3割程度規模を縮小する計画だったが、応募が過去最多に