奈良県十津川村で流された2棟のうち、岡修作さん(33)宅は妻と子供2人、もう1棟の浦上圭三さん(33)宅には妻と子供2人と親類3人が在宅していた。 2棟は3日午後6時半ごろ、突然の鉄砲水に襲われ11人全員が流された。4人は救助されたが、このうち、岡さんと長男の青希ちゃん(4)、長女のいちるちゃん(1)、浦上さんと長男の和哉さん(11)、浦上さんの妻の両親で山本忠美さん(57)と恵子さん(60)夫妻の7人の行方が分からなくなった。 県河川課によると、現場付近は最近の10数年で、目立った水害はなかった地域だという。同村の雨量は3日午後10時までの24時間で592ミリに達し、周辺地域でも土砂崩れが頻発。奈良市内などから現場に向かう国道168号が十津川村に入る手前で寸断され、県北中部からは同村に入れない状態になっているという。 【関連記事】 台風12号 避難勧告・指示は46万人に 14万世