9月8日、世界的な株式市場の下落を反映して、投信運用が苦戦している。写真は都内のディーリングルーム。昨年7月撮影(2011年 ロイター/Yuriko Nakao) [東京 8日 ロイター] 世界的な株式市場の下落を反映して、投信運用が苦戦している。国内投信には8月だけで6700億円超が流入したが、株安や円高で収益率が悪化しているうえ、4000億円を超える高水準の分配金払い出しが重い負担としてのしかかる。 株安、円高、分配金という「三重苦」で残高は一向に積み上がっておらず、8月の純資産は前月から約2.4兆円という今年最大の落ち込みを記録した。「個人が投資しにくい状況になっている。投資を手控える動きも一部出ている」(国内証券)との嘆きも聞こえてくる。 <日銀のETF買い入れ効果などで資金流入は順調、通貨選択型は2度目の残高減> 日本銀行が積極的に行った上場投信(ETF)の買い入れ効果(7