○清水1−0浦和●(17日、エコパ) 清水の若きストライカーがチャンスをものにした。小野や高原ら主力を欠く中、21歳の大前が公式戦3試合連続ゴールを決め、勝利を引き寄せた。 後半18分、右サイドを駆け上がった辻尾からのパスを、中央でトラップ、右足で押し込んだ。高温多湿に加えて芝の状態も悪く、前半は両チームとも思うようなプレーができなかった。 「厳しかった」と大前も決定機にシュートを外したが、後半10分に運動量の多い枝村を投入してつかんだ流れに乗った。「前半から守ってくれたおかげ」と大前はチームメートをたたえた。 千葉・流通経大柏高では全国選手権で得点王になって優勝にも貢献し、清水に入団4年目。名前が同じ「げんき」の浦和・原口がU22(22歳以下)代表で不在の中、存在感を示した大前は「チームのために点を取って勝てればいい。貪欲に狙っていきたい」と気持ちを高めていた。【村社拓信】 ○