福井県越前町教委は1日、織田信長の先祖とされる鎌倉時代の人物「親真(ちかざね)」の墓石が、同町の劔(つるぎ)神社近くで確認されたと発表した。 親真は平氏の一族とする織田家の系図があり、信長も平氏を名乗っていたが、刻まれた没年は系図より30年も後で、町教委は、平氏と関係するよう系図を書き換えたと見ている。 墓だった石塔の一部(約22センチ四方)は約60年前の工事で見つかり、今年、町教委が詳しく調査した。側面に親真が正応3年(1290年)に亡くなったことを示す文字が刻まれていた。 江戸時代の系図などでは親真は平清盛のひ孫で、正元2年(1260年)に亡くなったとされていた。没年が30年後と判明し、平氏滅亡(1185年)の頃には生まれていない可能性が高い。