オリンパスの損失隠し問題を受け、大株主の間に保有するオリンパス株の一部を売却する動きが出ている。大株主の背後にもまたその株主などのステークホルダーがいることに配慮したものだ。確定的なことが発表されていないなかで、オリンパス株価は下落が顕著で、主要株主が動揺している。 筆頭株主の日本生命保険は2011年11月17日、グループとしてのオリンパス株の保有比率 が3月末の8.18%から5.11%へ低下したことを近畿財務局に提出した大量保有報告書で開示した。 ■三菱東京UFJ銀行は売却せず 10月14日のマイケル・ウッドフォード氏の社長解任以降、計3%超分を市場で売却した。日生は「保険契約者の利益の観点や経済合 理性も踏まえ、現在の不透明な状況から売却した」としている。ただ、生命保険協会の会長として11月18日に記者会見した日生の筒井義信社長は「(オリンパスは)技術力も あり公共性も高く、今の