◇泣いてばかりいられない 難病指定求め「多くの人に知ってもらいたい」 原因不明で治療法が確立されていない血管の病気「混合型血管奇形」の患者や家族らでつくる全国組織「混合型血管奇形の難病指定を求める会」(本部・岐阜県)が、患者らの手記を集めた本「泣いてばかりいられない」を出版し、同会県支部長の四宮真紀さん(36)=阿波市市場町大俣=も手記を寄せた。病気と闘う小学3年の長女、祈央莉(いおり)ちゃん(9)への思いをつづった真紀さんは「一人でも多くの人に病気について知ってもらいたい」と話す。【山本健太】 混合型血管奇形は、動脈や静脈、毛細血管など血液を通す管がうまく形成されず、体に腫れやあざが現れる病気。症状は個人によってまちまちで、患部が衝撃を受けると大量出血の恐れもある。原因が不明なため、現時点ではあざを消すためのレーザー照射など対症療法しかないという。 祈央莉ちゃんは生後間もなく、鼻や