殺人容疑での逮捕から約2年。木嶋佳苗被告の裁判員裁判の初公判が、さいたま地裁で始まった。3件の殺人をはじめ、詐欺、窃盗など計10件の罪に問われた木嶋被告の公判では、4月13日の判決言い渡しまで裁判員の在任期間は100日に及ぶ異例の長さとなる。また、3件の殺人に関しては直接的な証拠がなく、法廷では延べ60人以上もの証人が出廷する予定。死刑求刑も想定されるだけに、裁判員の身体的、心理的負担が大きくなることは必至だ。 ●裁判所に“出勤” 10日の初公判で法廷にそろった裁判員の顔ぶれは、男性3人、女性3人。男性2人は20〜30歳代、女性のうち1人は30〜40歳代とみられる。ほかには50〜60歳代くらいの男女が1人ずつ、60〜70歳くらいの女性が1人という構成で、年齢的なバランスは取れているようだ。 裁判員の在任期間は、5日に行われた裁判員選任手続きから4月13日の判決言い渡しまでで100日間