吉村美栄子山形県知事は1期目の任期が残り1年を切ったのに合わせ、河北新報社の単独インタビューに応じた。提唱する「卒原発」の展開に意欲を見せ、運転停止中の東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)について「再稼働は考えてほしくない」と明言した。(聞き手は山形総局・浦響子、関川洋平) −選挙公約の達成状況は。 「知事退職金と副知事2人制は廃止し、2009年度の『雇用創出1万人プラン』など雇用対策も実施した。実現したものと実行中のものがあるが、県民に約束したことは全て着手している」 −3年間の自己評価は。 「評価は県民がするものと思うが、一生懸命やってきたので合格点をもらいたいという思いだ。『心の通うあったかい県政』を目指し、できる限りの対話をしてきた。この基本姿勢は県職員にも広まってきたと思う」 −残り任期1年で力を入れる施策は。 「まずは景気・雇用対策。東日本大震災や円高など課題は