第29回フェブラリーS・G1(19日、東京・ダート1600メートル)は、7番人気のテスタマッタ(岩田)が4角13番手からラスト3ハロン35秒7の豪脚で伸びて優勝。初めてのJRA・G1制覇を果たし、村山調教師は3月31日のドバイ・ワールドC(メイダン競馬場・AW2000メートル)への参戦に意欲を示した。昨年の覇者で、単勝1・5倍の1番人気に推されたトランセンドは、持ち味の先行力が見られず、7着に沈んだ。 巨大スタンドから、悲鳴にも似たどよめきが巻き起こる。ラスト200メートル地点を迎えたトランセンドは、4番手まで押し上げていた。だが、藤田の激しいアクションとは裏腹に伸びない。前を捕らえるどころか、大外から迫ってくる馬に全く抵抗できなかった。 7着。単勝1・5倍のダントツ人気に応えられず、馬群に沈んだ。掲示板を外したのは、10年4月のアンタレスS(8着)以来だ。検量室に引き揚げてきた藤田は